みなし仮設住宅でのワークショップ

このあたりは被災後に多くの方が移住してしまったエリアです。
少人数でしたが、ワークショップ。
はじめは戻ってこようとしていた方たちが多かったのですが、生活をつづける中で、仕事の都合やこどもの通う学校を転校させたくないというような状況が多発。

被災して半年程度の時には戻ると手をあげていた人たちがほとんどだったようなのですが、1年たち、2年たつうちに…実際に戻ってきているのは 1/3 もいかないくらいの状態になってしまったそう。

その気持ちもわかります。
この地域にすんでいたある学生さんのご家族は、被災後には元々いた小学校(避難所になっていた)で暮らしていました。
しかし、避難している人も多く教室はうまっていたため、避難所になっていない少し先の仮設小学校に通いました。手狭になってきたこともあり、さらに別の小学校に間借り。慣れたころに、抽選であたった仮設住宅に引越したため、小学校も転校せざるをえませんでした。

元々の友達と離れることになってとても寂しかったとのこと。

さらに復興公営住宅で元いた地域に戻った場合、今度は新しい学校でできた友人たちからまた離れることになります。

2・3年ほどの間に4、5校に行かないといけない状態には、こどもさんにとっても負担が大きくなってしいます。
こどもさんの受験のことや、友人のことをふまえて、にとっても負担になってしまうと判断して、元いたエリアには戻らない、という判断をしたそうです。

人数が少ない復興公営住宅で、他団体のボランティアさんたちが来る機会も少ないそう。簡単なワークショップでしたが、地元の方たちに喜んでいただけてうれしく思いました!